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2009-05-22(Fri)

FISHMANS『男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ』

 フィッシュマンズの再評価が進んでいるらしい。かくいう僕も、ヴォーカルの佐藤くん(あえてくんづけにさせてください)が亡くなってからフィッシュマンズを聴き始めたクチ。もちろんリアルタイムで彼らのことは知っていたけど、食わず嫌いっていうか、ネオアコ系のバンドだと勘違いしてたんだよね、ず~っと。


 佐藤くんが亡くなって、何となく聴いてみようと思って買ったのが『98.12.28 男達の別れ』だった。個人的な趣味でライヴアルバムが好きということと、2枚組のライヴ盤ならベスト的な選曲だろうとこれまた勝手に思い込んで(それは当たっていたが)これを選んだ。


男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ CD
FISHMANS『男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ』[CD]

Polydor(1999年)


Disc-1

1. Oh Slime
2. ナイトクルージング
3. なんてったの
4. Thank You
5. 幸せ者
6. 頼りない天使
7. ひこうき
8. IN THE FLIGHT
9. WALKING IN THE RHYTHM
10. Smilin’ Days,Summer Holiday
11. MELODY
Disc-2
1. ゆらめき IN THE AIR
2. いかれたBaby
3. LONG SEASON






 それは当たりでもあったしハズレでもあった。内容は素晴らしかった。ポップなメロディとダブの要素を取り込んだ音響。ベースが作り出していく音空間。すでにレゲエのダブとかON-U Soundとかも知っていたけれど、ここで聴ける音はそのどれとも全く違っていた。静かながらもその中には様々な感情が溢れ、あまりにも饒舌に語りかけてくる。どっしりと座った演奏の強靭さは、このバンドの信念をハッキリと伝えていた。これこそが本当の音楽。いろいろな時代に本物の音楽があっただろうが、90年代の日本で最もリアルなサウンドを作り出していたうちの1つが、このフィッシュマンズだったのだろう。 
 では、なぜハズレと書いたのか。このアルバムがあまりにも素晴らしすぎて、過去の作品を聴く気が起きなくなってしまったからだ。オレにとってのフィッシュマンズはこの1枚で充分。今でもその気持ちは変わらず、彼らのスタジオアルバムは1枚も聴いたことがない。まぁ、いつか聴く機会があるだろうと、のんびりと構えていることにする。


男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ DVD
FISHMANS『男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ』[DVD]

Universal J(2005年)

1. Oh Slime
2. ナイトクルージング
3. なんてったの
4. Thank You
5. 幸せ者
6. 頼りない天使
7. ひこうき
8. IN THE FLIGHT
9. WALKING IN THE RHYTHM
10. Smilin Days Summer Holiday
11. MELODY
12. ゆらめき IN THE AIR
13. いかれたBaby
14. LONG SEASON










 しかし、このDVDの出現は、オレにとっては大事件だった。もともと映像の発売を予定していなかったため、この日の撮影は、たった3台のカメラに収められているだけだった(しかも画質からしてハンディかもしれないな)。商品として発売するのであれば使われないであろうノイズだらけの画像やブレた場面、おかしなつなぎが何ヶ所かあるのはそういった事情からだろう。しかし、そんなことは全く気にならない。


 何のことはない淡々としたステージング。しかし、メンバーの演奏からは、ものすごく気合が入っていることが見て取れる。そして、曲間のちょっとしたブレイクの間も、その空気は途切れることはなかった。メンバー紹介から始まるオープニングからラストの「Long Season」まで、CDで聴けたあのサウンドはこうやって紡ぎ出されていたのかと、目に焼き付けていく。CDで聴くよりも、歌詞の内容が頭に入ってくるのは何故だろう。彼らの魅力はサウンドだけではなく、佐藤くんの書く歌詞のドラマも大きな魅力だったということに今更ながら気付かされる。

 後で知ったことだが、この日のタイトルはベースの柏原譲がこの日をもって脱退するということで付けられたものだった。それがこの3ヶ月後に佐藤くんが亡くなってしまうなんて・・・。あまりにも悲しい"出来過ぎ"だ。
 結果的に、彼らのラストライヴとなってしまったこの日の公演を完全収録したこのDVDは、まさに彼らが最後に放った最高の輝きだったといっていい。MCで「今日はたくさんやります」と言った佐藤くん。ラストの40分にも及ぶ「Long Season」の演奏の余韻はいつまでたっても終わることはない。今も、あのシーケンスフレーズのリフレインと残響音は耳に残っている。


「くちずさむ歌はなんだい?/思い出すことはなんだい?」


 僕らはまだ「半分夢の中」にいるような気分だ。長い季節はまだ終わらない。
(2006.2.23)
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