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2009-04-30(Thu)

Aco「Lady Soul」

 疲れた時に聴くと癒される作品。そんな風に長年接してきたアルバムをご紹介。


Lady Soul
ACO『Lady Soul』
Ki/oon Records(1998年)



これがリリースされたのは1998年。もうそんな前だっけ。これでまだ20歳だよ。この年でこれだけ完成された世界観を持ってるって、どんな生き方をしてきたんだ? このアルバムからは2枚シングルが切られていますが、そのどちらも別ヴァージョンやアルバム未収録曲などハズレなしの好盤なので、ぜひまとめてチェックしてほしいです。



揺れる体温
ACO『揺れる体温』
Ki/oon Records(1998年)

アルバムに先駆けてリリースされたシングル。表題曲は2ヴァージョン収録で、そのどちらもアルバムヴァージョンとは別テイク。しかもどれも捨て難い出来。「Come To Me」はBobby Coldwellのカヴァー。このヴォーカルもたまらないです。



やわらかい肌
ACO『やわらかい肌』
Ki/oon Records(1998年)

カップリングの3曲はそれもアルバム収録曲だが別テイク。これがまたいい出来。本人も悩んだあげく、シングルのカップリングにしたんだろう。




 当時はいわゆるDIVAブームで、個性的な歌姫たちが続々とデビューしていた時期。ACOのデビューはそれに先駆けた1995年だから(今年で10周年じゃん!)、その先輩格にあたるわけだけど、少しずつ自分のスタイルを進化/深化させていって作り上げたひとつの到達点がコレ。流行としてのR&Bじゃなくて、自分の気持ちを表現した、まさに"SOUL MUSIC"としてこのアルバムのクオリティには驚かされたし、久しぶりに聴いてみて、その鮮度が落ちていなかったことにも驚いた。

 とにかく曲がいい。いわゆる日本的なメリハリのあるメロディとは違い、おおまかなメロディラインに自分なりの感情を加味していかないと成り立たないような柔らかく繊細なメロディ。つまり、洋楽のソウルっぽいニュアンスなのだ。流れるような洗練されたスウィートなメロディは、まるでリオン・ウェアのよう。ACOの作品にはよくカヴァー曲が入っているが、今回もミニー・リパートンの「Inside My Love」をカヴァー。っつーか、これはリオン・ウェアの作品。この関連性は偶然? ミニーのヴァージョンを意識しつつも、より力強さを加味した仕上がりで、ACOのヴォーカルの押し引きのバランスがすばらしい。先行シングルの「揺れる体温」も完全別録音のもので、どっちも違った良さがある。

 ACOの声はいわゆるウィスパー系の線の細いもの。それなのに歌は力強い。微妙な歌い回しの変化や声の強弱、押し殺したような低音ヴォイスからファルセットまで。とにかく感情表現のうまさには驚くしかない。『Lady Soul』といえばアレサ・フランクリンの代名詞(そして代表作のタイトル)でもあるわけだが、あえてそのタイトルをもってきたあたり、自信の現れか。そのルックスからは想像しにくいが、いつも強気(というかぶっ壊れ気味)なACOらしい。このアルバムの効力はまだまだ長持ちしそう。いまから聴いても新鮮な感動が得られるはず。それが名盤ってもんだ。


Free Soul Minnie Riperton
Minnie Riperton『Free Soul Classic Of Minnie Riperton』
EMI Music Japan(1999年)


「Inside My Love」のオリジナルはアルバム『ミニーの楽園』に収録されているが、どうやら廃盤のようなのでこのベストで。と思ったら、定番だったベスト盤『永遠の詩』まで廃盤。何かがおかしい。というわけで、このフリー・ソウル盤で。



Inside Is Love
Leon Ware『Inside Is Love』
EMI Music Japan(1999年)


1979年(つまり、ミニーよりも後)にリリースされた「Inside My Love」の作者ヴァージョンを含むアルバム。タイトルは「Inside Your Love」に変更されている。そんなことはともかく、リオン・ウェアのアルバムは概ねハズレなしなので、聴いて損はありません。



New York Undercover
O.S.T.『New York Undercover』
Uptown(1995年)

実は、Acoが参考にしたと思われるのは、このサントラに収録されたChante Mooreのヴァージョン。声質もなんとなく似てるし。とはいうものの、シャンテ・ムーアって超歌上手いのよ。ホイッスルまでやってるし。それを完コピしたAcoにも拍手。



 音楽的なスタイルとしてのSOULやR&Bはかんたんに作れるけど、ヴォーカルの表現に合わせてバックサウンドがついていったようなSOUL MUSICは、日本ではほとんどない(ポップス系のソロシンガーの方がそういう名盤は多い)。つまり、SOULやR&Bをやりましょうっつって作ったんじゃなくて、表現方法を選んでいったらそこに行き着いたということ。その証拠に、これ以降のACOの作品はよりスピリチュアルな内面に向かっていって、音楽的にはSOULとは違うものになっていく。ハッキリいってしまえば、ビョークっぽい感じ。それが非難の的になったりもしたわけだけど、単に音楽的なスタイルの違いだけで、表現方法は変わっていないように感じられたので、オレは結構好きでした。どんどん狂気が増していく様はちょっとトリハダもんですよ。


absolute ego
ACO『absolute ego』
Ki/oon Records(1999年)



もともと歌詞は個性的な表現(というか間の取り方というべきか)を持っていたAcoだが、ここにきて音的にもソウルというスタイルを超えて、自分の世界へ突入し始めた。シングルになった「悦びに咲く花」や「愛したあなたは強いひと」「哀愁とバラード」など、どれもAcoにしか歌えない音楽になっている。その分、敷居も高くなっているのだが。



masterial
ACO『Material』
Ki/oon Records(2001年)


ついにスピリチュアルな域にまで突入。しかし、ダビーでエレクトロな音響がビョークのパクりといわれた。まぁ、仕方ない。ただし、楽曲の深みは相当なもので、「星ノクズ」「4月のヒーロー」など鳥肌が立つほど。「ハートを燃やして」で聴ける歌声には狂気が宿る。「This Woman's Work」はKate Bushのカヴァーだが、これもMaxwellのヴァージョンを参考にしたふしあり。



irony
ACO『irony』
Ki/oon Records(2003年)



残念ながら未聴。




 しばらく結婚&産休で活動が途切れがちになってるけど(というかベルリン在住だっけ?)、ここにきてまた活動再開。夏頃からオンエアされている深田恭子出演のメナードのCMソングをACO本人が書き下ろして歌ってます。現時点ではリリースされていないけど、そのうち何らかのかたちでリリースされるみたい。


ベスト盤が出るの? ということは契約終了か。そういうのってなんか寂しい。
(2005.10.5/2009.4.30加筆修正)
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