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2009-04-24(Fri)

Aretha Franklin & King Curtis『Live At The Fillmore West:Don't Fight The Feeling』

 きました、きました、きましたよーッ! アメリカ、ライノ直送の、アレサ&キング・カーティスのフィルモア・ウエスト完全版4枚組です。名盤2枚を合体させたうえに、そのときの未発表だった音源を全部ぶちこんだすごいヤツです。


Don't Fight The Feeling
Aretha Franklin & King Curtis『Live At The Fillmore West:Don't Fight The Feeling』
Rhino Handmade(2005年)


いや~、待った甲斐があったってもんです。名盤として誉れ高いアレサの『Live At The Fillmore West』とキング・カーティスの『Live At The Fillmore West』。アレサの方は原盤のアナログを持ってるんだけど、大好きなアルバムなのでCDに買い替えるかずっと迷ってたんだよね。でも、ゴスペルのアルバム『Amazing Grace』のコンプリート盤が出た時、これはフィルモアも出るに違いない!と勝手に思い込んで、それから待つこと幾年月。まさかこんな形でのリリースになるとは思わなかったけど、よかったよかった。



まずは、その元のアルバムをご紹介。


Aretha Fillmore orig
Aretha Franklin『Live At The Fillmore West』
Atlantic(1971年)

キング・カーティス率いるキングピンズをバックに、見事な歌を聴かせる名ライヴ盤。その演奏の充実ぶりの反面、ロックのカヴァーが多い(10曲中4曲)という理由で、純粋なソウルファンの中には好きじゃないという人がいることも確か。



King Curtis Fillmore
King Curtis『Live At The Fillmore West』
Atlantic 1971年

アレサのバックのついでに、自分たちもその前座で出演しちゃいました!の模様を収録したアルバム。アレサのと同じメンツが同じ日に同じステージで演奏した音源なんだから、悪いわけがありません。こちらもロックのカヴァー多し(9曲中4曲)。





 話をフィルモアに戻そう。
 有名な話だから、簡単に書いておこう。まずはフィルモア出演のきっかけから。アトランティック・レコードの副社長(当時)ジェリー・ウェクスラーは、1967年にオーティス・レディングがモンタレーに出演して(ジミヘンとのスプリットアルバムのほか、映像もありますね)白人層にまで人気を広げたことから、アレサも同じようにその人気を拡大できないかと考えた。そこで、当時多くの人気ロックアーティストが出演していたサン・フランシスコのフィルモア・ウエストにアレサを出演させることにした。フィルモアのブッキングをしていたビル・グレアムはOKしたものの、アレサ側から要求されたギャラは1公演につき20,000ドルと高額で、チケットがソールドアウトになっても払いきれない。そこで、ジェリー・ウェクスラーは、アトランティックがギャラを保証するかわりにライヴ・レコーディングをすることに決定。そのためには、アレサが普段使っているショボいロードバンドでは役不足ということから、キング・カーティス率いるキングピンズ(+ビリー・プレストン!)がバックを務めることとなった。これが大まかないきさつ。だから、ロックのカヴァーとかが多いんですね。

 3日間の公演はすべてソールドアウト。前座にはデビューしたばかりのタワー・オブ・パワー、そして、キング・カーティス&キングピンズ。この日の主要メンバーを書いておこう。 

サックス:キング・カーティス
オルガン:ビリー・プレストン
ギター:コーネル・デュプリー
ベース:ジェリー・ジェモット
エレピ:トルーマン・トーマス
ドラムス:バーナード・パーディー
パーカッション:パンチョ・モラレス
ホーンズ:メンフィス・ホーンズ(6人のフルメンバー)

 なんとまぁ、豪華なんでしょ。


 この3日間の公演は、アレサの盤にしてもキング・カーティスの盤にしても、演目全てが収録されているわけじゃないことは知られていた。例えば、アレサなら3日間とも演奏された「Call Me」や「You're All I Need To Get By」、2回演奏された「Share Your Love With Me」が原盤には未収録。キング・カーティスは、3日間とも演奏された「Knock On Wood」が未収録だった。ほかにも1回しか演奏されないで未収録だったものもあるが、「Call Me」なんかどれも熱演で、なんで収録されなかったのか分からない。あくまでも白人層ファンの獲得を目的に作られたものだったから、アレサのオリジナルは後回しってことですかね。「Knock On Wood」が未収録なのは、キング・カーティスじゃなくてメンフィス・ホーンズ名義だから? ビリー・プレストン名義の「My Sweet Lord」(ジョージ・ハリスンのカヴァー)も入ってなかったし。原盤に未収録だったメズラ音源としては、1日目にアレサが歌った「Mixed-Up Girl」でしょうか。ジミー・ウェッブが書いてテルマ・ヒューストンが歌った曲のカヴァーです。

 ざっと聴いてみた感じでは、1日目は様子見。2日目は曲によってバラつきあり。3日目は最高の盛り上がり、って感じですか。アレサは演目は多少変われど、どの日も曲数は12~13曲と、まさに女王の風格。キング・カーティスは6~10曲と、日によってバラつきあり。録音状態に問題があって、出せない音源があるんじゃないかとか、ヘンな憶測をしてみたくなるね。また、以前はこの曲は何日目の演奏で・・・とかいわれていた情報も、実は間違いだったりすることがわかった。原盤で使われた音源は、1日目がキング・カーティスの2曲のみ。2日目はキング・カーティス、アレサともに2曲ずつ。どちらもほとんど3日目の音源がメインだったんですね。アレサってライヴ盤を何枚か残してるけど、全部聴いたわけじゃないけど、どれも曲によって出来不出来が激しいのね。名盤『Live At The Filmore West』も編集の賜物だったことが分かってしまいました。 

 それにしても、3日間の公演を4枚にCDに収録ってかなり無理があるぞ。1枚のCDの途中からいきなり次の日の音源に変わるんだもんな。もうちっと何とかならんかったの?


※後日談
 Rhino Handmadeというレーベルは全て限定盤で通販オンリーというのが原則のはずなのに、あまりの反響のせいか、店頭販売用に追加プレスされました。それでもプレミアムは止まらず、結局、公式に2枚組に編集されたものもリリースされました。それなら、最初っからそうしなさいよっての。


Aretha Fillmore
Aretha Franklin『Live At The Fillmore West (Deluxe Edition)』
Atlantic(2007年)

ジャケは同じ。ディスク1は今までの盤、ディスク2にライノ盤からの抜粋が収録されてます。



(2005.4.14/2009.4.24加筆修正)
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