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2012-04-10(Tue)

Oliver Sain「St.Louis Breakdown - The Best Of Oliver Sain」

 セント・ルイスの顔役といえばアイク・ターナーだが、その陰でより地元に密着した活動で高い評価を得たアーティストがいる。それがオリヴァー・セイン。よく"過小評価されている名ギタリスト"みたいな言い方があるが、それになぞらえて表現するならば、"過小評価されている名サックス・プレーヤー"、もっと言えば、"過小評価されている名マルチ・タレント"とでも言おうか。正直、よっぽどのR&B、ソウル・マニアでないと注目しないような人かもしれないが、裏方としての活躍ぶりは凄まじいものがある。サックス奏者、ソング・ライター、アレンジャー、プロデューサー、A&R、スタジオ・オーナーと、まるでサックス版アイク・ターナーだが、実際、彼らは同じミシシッピ生まれの幼馴染みでもある。


the best of oliver sain
Oliver Sain「St.Louis Breakdown - The Best Of Oliver Sain」
Sain Sound/P-Vine Records(2009年)

Abet時代のアルバム「Main Man」(1972年)を軸に、「Bus Stop」(1974年)、「Blue Max」(1975年)、「At His Best」(1977年)の4枚からセレクトした全21曲。サックスのカッコ良さはもちろんだが、バックを務める各楽器が素晴らしい。R&B/ソウル・ファンはもちろん、楽器のプレイヤーにもぜひ聴いてもらいたい。


 すでに50年代からプロとして活動していたオリヴァーだが、60年代まではほとんど裏方に徹する。例えば、リトル・ミルトンのバンドリーダーとして、フォンテラ・バスを売り出したのも彼だし、ミッティ・コリアやアーマ・トーマス、シャーリー・ブラウンなどにも楽曲を提供。アン・ピーブルズのデビュー曲「Walk Away」も彼の曲だ。また、彼の経営するアーチウェイ・スタジオでは、あのフィル・ペリーがいたモントクレアーズなどがレコーディングしている。などなど、書き出せばきりがない。もちろん、アイク&ティナの72年のアルバム「Let Me Touch Your Mind」のタイトル曲はオリヴァーの曲だ。

 70年代に入り、ようやく彼自身のリーダー・アルバムが出るようになる。ファンキーなインストR&B中心で、インスト故にジャズ・ファンクに分類されることが多いが、これはあくまでも"R&B"と呼びたいイナタいサウンドだ。彼の太くブルージーなサックスの音色とフィーリングは、セント・ルイスを通過した多くのサックス・プレイヤーに影響を与えている。その最たる者がデイヴィッド・サンボーンだろう。バンドの演奏もイナタいのにシャープで洗練された印象があり、バンド・リーダーとしての実力も伺える。

 そんなわけで、これだけ素晴らしいアーティストにも関わらず知名度が低いのは、ひとえに彼の作品が入手困難だったから。アナログはすごいプレミアムがついているし、CDも少ないうえにほとんど廃盤だったので、今回のベスト盤のリリースは嬉しいところ。ジャケ違いの輸入盤もでているけど、彼の最も有名(で高価)なアルバム「Main Man」のジャケットを使用した日本盤は、詳細な解説の日本語訳がついているので、こちらをおすすめ。ただし、地元セント・ルイスのラジオDJが書いているせいか、オリヴァーの方がメイシオやキング・カーティスより凄いみたいな持ち上げ方をしているのはどうかと思うけどね。

(2009.9.21)
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