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2009-09-01(Tue)

tabaccojuice「ゆめのうた」

 自分が仕事で関わったアーティストのことを書くとヨイショしてるんじゃないかと言われるかもしれないが、いいものはいいので書くことにした。


 昨日は、下北沢Queでtabaccojuiceのライヴを見てきました。リリースされたばかりの新作「ゆめのうた」のレコ発ライヴ。お客さんはけっこう入ってたなぁ。好き勝手に動けない程度には埋まってました。先日もフリーペーパー「Juice」の10周年記念ライヴで見たばかりなんだけど、あのときはイベントで持ち時間が少なくて、これからってところで終わっちゃったから、フルで見られるのは楽しみだった。

 結論からいうと、「Juice」の時には見られなかった、その続きをしっかり見せてくれて、僕は満足だった。なんて素直な連中なんだろうと。
 松本くんは相変わらずロクにMCもしないマイペースぶり。自分の世界に入り込むと周りが見えなくなって、暴走気味のパフォーマンスを見せる。線が細いように見えて、実は豊かなニュアンスを持った声質。先日インタビューさせてもらったとき、ギターの大久保くんは「元々はラップみたいなことをやろうと思っていた」と言っていたが、松本くんのヴォーカルは熱くなるとラップのようなフリースタイルっぽいフロウを聞かせるようになる。歌でありながらラップっぽい。これは、今多い"歌ものラップ"とは全く違って、語るように歌うトーキング・スタイルとでもいいたくなるようなもの。僕が記事で「ボブ・ディランに見えた」と書いたのは、実はこの印象が大きい。そんなわけで、彼のことを"ダンシング・ボブ・ディラン"と命名することにしよう。
 意外だったのがドラムの脇山くん。イケメンなルックスからかクールな印象を持っていたのだが、なかなかどうして、ライヴでは熱くなるタイプ。これまた自分の世界に入って叩きまくる。ハイハットをあまり使わず(ペダルが多かったな)、かなり自由に叩くスタイルは面白かった。途中で3連のオカズを多用していたのは手癖なんだろうけど、あれで自分なりのテンポキープをしてるように見えて、なるほどなぁ~と思った。多少荒っぽかろうが、多少ズレようが、すごくライヴ感があって、僕は彼のドラムスタイルは好きだ。というわけで、脇山くんのことを"イケメンのキース・ムーン"と命名しよう。
 その横で暴走気味の二人を抑えるかのように、クールにプレイするギターの大久保くんとベースの岡田くん。この2人がうまくペースを作っていた。2人でちょっと苦笑いをするようにたまにアイコンタクトをとっていたのが印象的だった。大久保くんのギターはそれほど弾きまくるタイプではないのだが、ほどよくおいしいフレーズを散りばめて、安定したプレイを聞かせる。レスポール・スタンダードとフェンダーアンプの音色もいい具合なんだよね。最近までストラトを使っていたらしいが、僕は今の音がすごく好き。ストラト時代を知らないってのもあるけど。すごくいいギタリストだと思う。ベースの岡田くんは、もうちょっと中域を上げて固めの音にした方が、今のバンドの音には合うかな。これは個人的な趣味もあるんだけど。
 バンドは演奏が上手い方がいいというのはもちろんなんだけど、上手いからっていい演奏とは限らない。僕にとって、昨日の彼らの演奏はすごく魅力的だった。あのバランス感覚はすごく面白い。ちょっとハラハラさせられつつも、しっかりと伝わってくるものがあったから。完成されすぎちゃうと、また違うベクトルが必要になってくるから、もうしばらくは今のままでいてほしいな。
 
 さて、この新作についても触れておこう。今どきのカヴァー・アルバム・ブームにのって、全曲カヴァーによる作品なのだが、それだけじゃつまらないってことで、ヴォーカルの松本くんが好きな昔の曲、世界のスタンダード的な曲ばかりをオリジナルの日本語を乗せて、大胆なアレンジで演奏したもの。"カヴァー・アルバム・ブームにのって"なんて書くと非難を浴びそうだが、別にブームに乗ったっていいじゃない。大事なのは、その上でいかに"自分たちらしい作品を作るか"ということなんだから。そういった意味では、彼らはしっかりと自分たちの作品を作り上げた。


ゆめのうた
tabaccojuice「ゆめのうた」
Universal Music(2009年)

1. 煙が目にしみる
2. サリーガーデン
3. ムーンリバー
4. ザ・ローズ
5. テネシーワルツ
6. ブルーベリー・ヒル
7. オーラ・リー
8. ダニー・ボーイ


 収録曲の8曲はどれも1度は耳にしたことがあるような有名な曲ばかり。でも、誰の曲かも、どこで聞いたかもわからない、それほど生活の中に自然に存在している曲ばかりだ。そんな曲を選んだセンスの良さもいいが、アレンジも奇を衒ったところがなくていい。キャッチーな「サリー・ガーデン」とか、これを聞いて初めて歌詞の意味を知った悲しい歌「ダニー・ボーイ」(この曲の歴史はすごく深いので、調べてみると面白いです)は、すごく耳に残る。ぜひ聴いてほしい作品です。

tabaccojuice Official Site
http://www.tobaccojuice.net/

(2009.4.29)
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