FC2ブログ
--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009-08-26(Wed)

Anthony Hamilton「The Point Of It All」

 思えば、この男の名前を初めて聞いたのは、ORITOさんと初めて会った時だった。

 アンソニー・ハミルトン。

 2003年のある日、あれは僕が企画・制作したCDの発売記念ライヴだった。ゲスト・シンガーとして出演してくれたORITOさんと話していたとき、アンソニー・ハミルトンのデビューアルバムを、今最高に気に入っていると教えてくれたのだ。当時、このデビューアルバム「Comin' From Where I'm From」はまだ日本盤がリリースされていなくて、一部のR&Bファンの間でのみ評判となっていた。ORITOさんの話を聞いて、僕もすぐに入手した。素晴らしかった。アンソニーの音楽は"ネオ・クラシカル・ソウル"と言われることもあるが、僕にはそんなことどうでもよくて、ただ単純にリアルな"ソウル"だと思った。その後、ORITOさんといっしょにステージでアンソニーの曲をいっしょに演奏する幸運にも恵まれた。ORITOさん亡き今となっては、ただ懐かしむことしかできない。


ORITO「Better Days」






 アンソニー・ハミルトンの最新作である3枚目のアルバム「The Point Of It All」は、「Comin' From Where I'm From」にも劣らない素晴らしい作品だ。


the point of it all「The Point Of It All」(2008年)


 今までと変わらない。自分のスタンスでマイペースに作ったリアル・ソウル。塩っ辛い歌声も、ありふれた生活の中のラヴソングも、飾らないアンソニーのそのままの姿だ。シンガーが違うだけのプロデューサー・ミュージックではない、アンソニー本人でなければ成立しない世界。

 正直言って、前作「Ain't Nobody Worryin'」もいいアルバムだったけど、ちょっと地味だった。あんまりキャッチーさがなくてね(やっぱり僕はキャッチーなものが好きだ)。でも、今回はもうちょっとキャッチーなフックが増えて聴きやすくなった。単純にいい曲が多いし、歌の素晴らしさはいわずもがなだ。スタッフは前作から引き続き参加のメンツが多い。そのせいか、どこかゆったりしたリラックスムードも感じられる。もちろん、ちゃんと今の時代の作品だというリアルタイムの空気感もあるのだから、モロにゴスペルな「Prayin' For You/Superman」は新機軸といえるかもしれない。途中から高速2ビートにコール・アンド・レスポンスというモロにゴスペルの定番のパターンに突き進む。歌詞にも"PRAY"とあるが、対象は"神様"じゃなくて"彼女"みたいね。後半のレイ・チャールズみたいな弾き語りゴスペルみたいな感じもいい。「Her Heart」「Fine Again」は80年代の全米TOP40みたいな大味なバラード。でも、声があれだから、あんまり軽くは聞こえない。もしかしたら、こういう曲ってこれからのシーンで増えるのかも。個人的なベスト・トラックは「Please Stay」。何てことないただのミディアム・スローなんだけど、沁みるんだよな。フックのところで鳴ってるホーンズがどこかストーンズっぽいなとか思ったり。この曲を手がけたジャック・スプラッシュは、アリシア・キーズとかジョン・レジェンドなんかもやってる人。生モノの使い方が上手いんだな。タイトル曲のメロウさも捨て難い。

 これまた長~く聴ける作品になりました。日本盤はボーナストラック2曲入りなので、日本盤を買いましょう。




comin from where im from
「Comin' From Where I'm From」(2003年)

名盤。グラミーでも3部門にノミネートされました。アメリカではプラチナ・ディスク(100万枚)獲得のビッグ・ヒット。これからも語り継がれることでしょう。



aint nobody warryn
「Ain't Nobody Worryin'」(2005年)

ディープです。こんな地味な作品でも(前作ほどではないにしろ)アメリカでは売れ売れ。ソウル/R&Bの良さが分かってくると、じわ~っと沁みてきます。



live and more
「Comin' From Where I'm From: Line & More」(2005年)

ライヴ映像とドキュメンタリーを織り交ぜた映像作品。かなりイナタいライヴ・パフォーマンスが見られます。Amazonではリージョン1となっていますが、実際にはリージョン・フリーなのでご安心を。ライヴ音源など4曲入りのCD付き。必見。



soulife
「Soulife」(2005年)

下積み苦節10年のアンソニーは、いろんなレコード会社と契約しつつも、様々な理由でポシャってきました。これは"Soulife"というレーベルに残されたおクラ入り音源の発掘盤。録音は1999年~2001年。



southern comfort
「Southern Comfort」(2007年)

これも発掘音源。Soulife以降、So So Def(「Comin' From Where I'm From」)と契約する間にレコーディングされたもの。未入手なので詳しくはわかんないです。いちばん最初のMCA時代のオクラ入りアルバム「XTC」は出ないのか?



new york undercover
O.S.T.「New York Undercover」(1995年)


フィーチャリングものは多すぎるので、単独名義のやつを少しだけ紹介。Uptown時代、キャリアの初期の録音「I Will Go」を収録。サントラとはいえ、なかなかいいアルバム。



american gangster dvdamerican gangster
DVD「アメリカン・ギャングスター」(2008年)
O.S.T.「アメリカン・ギャングスター」(2007年)

サントラには「Do You Feel Me」「Stone Cold」の2曲を収録。実は映画本編にもクラブシンガー役でカメオ出演している。



(2009.2.3)
スポンサーサイト
プロフィール

aaranbee

Author:aaranbee

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
検索フォーム
Amazon
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。